クレーム相談室

実際に体験したクレームの報告です。楽しんでもらえるよう小説風にしています。登場する団体や個人の名称等は実在する人物や団体等とは関係ありません。

連続盗難の犯人はまさかの・・・管制員の驚くべき推理力

小売りスーパーのチェーン店が連続して盗難にあった。最初は2店舗同時に襲われた。犯行はわずか5分。それ以上はいない。5分以内で作業を片付ける。とても手際が良い。 週一で2店舗ずつ、襲われる。被害が10店舗を過ぎると、さすがに警察も本腰を入れ出した。…

マンションの駐車場の無断駐車を撃退した話

マンションに設置の駐車場には緊急用の為必ず一台分の空車スペースがある。 最初から1台分は緊急の為空けてあるのだ。 このシステムを悪用して1台の契約で2台停める入居者がいる。 お金持ちの人が住むマンションではそんなことはないが、貧乏人が住むマンシ…

駐車場のトラブルの解決方法は比較的易しいがしんどい話

マンションの自分専用の駐車場に別の車が停まっており停められないとのクレームがメンテ110番に入った。 この手のクレームは精神的に堪えるには堪えるが、それでもほぼマニユアル化してきたから、電話で怒鳴られる苦痛さえ耐えればクレームの中では比較的易…

給水バルブをオーナーが閉めたのに、費用を請求されそうになった話

メンテ110番の担当者が電話を持って頭を下げている。 一週間前に入ったバイト女子だ。 前職もコールセンターで働いていたというだけあって、中々の手腕。 電話の対応も堂にいっている。 即戦力のバイトだと喜んでいた。

不正はしちゃダメだけど撲滅するのは難しい…不正を見つけても程々にしておいた方がいい話

バブル期の話。 私がまだ技術部から追い出されず、メンテ110番に行く前の話です。 バブル期はとにかく予算はどんぶり勘定。 領収書もいい加減、とりあえずどんな経費も領収書の態を為すものさえあれば、たとえメモ書きでも許されていた頃です。 通常警備機器…

誇りある警備員ならコンプライアンスを遵守し告げ口はしないという話

私がまだメンテ110番(クレーム担当係)に配属される前の話です。 メンテ110番に配属される前は、機械警備の設計、取り付け工事の監督、補修等をする技術部におり、この話はその時の話です。 警備機器の取り付け工事を終了し帰宅している最中、管制から電話…

機械音痴の勘違いクレームの対応は本当に面倒くさいと再認識した話

メンテ110番(クレーム対応係)にかかってくるクレームで多いのはやはり機器の故障だ。 我がメンテ110番には大きく分けて4つの業務がある。 一つは機械警備での指示役の管制業務。 機械警備とは、基地局で警備を監視し、警報が出たら現地に機動隊を移動させ…

社内の人間関係の把握ができていないことが、降格につながる?セクハラ、パワハラに気を付けるべし

社内セクハラは多い。 特に階級を上りつめた人に多い。 怖いのは自分がセクハラをしていることに気づかないことだ。 たとえ問題になっても、こたえない。処分が甘いからだ。

心を病まないクレーム対応の仕方は?苦情に人生を翻弄されないために

「ぼけ」 「カス」 「責任者を呼べ」 「貴様本当に悪いと思っているのか」

女性アルバイトが退職するのを防ぐポイント

クレーム対応から帰宅するとアルバイト社員のS子さんが泣いていた。 どうしたの? と残ったバイトのA子に聞いても「知らない!」と素っ気ない。 二人の間に何かあったのだとは容易に想像がつく。

契約内容を無視して怒鳴り散らし恫喝してくるクレーマーを契約通りの対応でおさめた話

係長から○○スーパーの××店に行ってくれとの依頼が来た。 ××店には癖のある店長がいる。 ○○スーパーは全国チェーンを展開している大手のスーパーだ。

クレーマーの言われるままにせずコンプライアンス思考で自分の仕事と命が守れる話

話の発端は某マンションを借りている保護者からの通報から始まった。 息子と連絡が取れない。一度部屋の中を確認してほしいとの依頼が入ったと アルバイトの子が、電話を保留して聞いてきた。

他人のクレーム処理をすることが自分のメリットになる話

会社から緊急呼び出しがあった。 メンテ110番の責任者になれば当然だ。 休みの日にかかって来たのだから、よほど緊急なのだろう。 基本私は休日の仕事はしない。 その為に今の部署にいるのだから。 しかし組織の中に入れば、おのずと我儘にも限界がある。 し…

担当者が来ないせいで引っ越し先の部屋に入れないとクレームになった話

電話が入った。 「担当者が来ないので引っ越しの荷物が運べない」と。 最初の電話を取った担当者の話では、女性の声で、優しく不安げな声だったという。 新居入居の場合、引っ越しと同時に新入居者に鍵を渡す。 渡すと同時に、部屋の内装に瑕疵があるかどう…

スーパーの駐車場の隅に駐車したら、絡まれてしまった話

久しぶりの外作業だ。 事務所の中でクレームの電話を取っているよりは当然気分が良い。 まさに天国だ。 クライアントとの折衝も上手くいき車に戻った時事態は一変した。 時々思うことがある。 クレーム処理に対し、さほど重荷に思わなくなったのは、クレーム…

マンションの壁越しに隣のあの時の声が聞こえてくるとクレームが入った話

またかかって来た。 電話のディスプレーを見てAが言った。 今日で3回目だ。 最初は10分、次は20分 電話を取れば、受話器から離してくれない。 悪い人ではないだけに、対応に苦慮する。 「それにしても1日に3回も」 この一言で室内から苦笑がチラホラ。 皆、…

マンションの廊下に血痕があるとコールセンターに連絡が入った話

廊下が血だらけだとの情報が、コールセンターに入った。 賃貸住宅会社Eの緊急受付センターへの情報だ。 賃貸大手Eの会社から緊急受付を委託されているだけの部署なので 基本、直接現場を確認することはできない。